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note株式会社を退職しました

varu3です。

この記事はいわゆる退職noteになります。

先日の3月15日(金)をもって最終出社となり、note株式会社を今月いっぱいで退職することになりました。

在職中お世話になった方々は数えきれず、貴重な経験をさせていただいて本当にありがとうございました。

お前、誰?

varu3といいます。note株式会社には2020年9月から入社し、およそ3年と半年くらい在籍していました。

SREチームのエンジニアとして色々なプロジェクトに携わっていました。

気に入ってるこのアイコンも元同僚に描いてもったやつです。ありがたや


noteでの思い出

noteのインフラのサービス式年遷宮

3年半の在籍期間のうち2年くらいはこのプロジェクトを進めていました。何をやったか?についての詳しくは CNDT2023 にてお話しさせていただきました。

およそ40P超のスライドなんですが自分がnoteでやっとことのほぼすべてをここにぶつけたので正直これ以外にいうことがありません。

発表させてもらったことはチームで取り組んだこととして自分が全てを実装したわけではありませんが、タスクの交通整理をしたり、他チームとハレーションが起きそうな部分を説明しにまわったり、あとは設計周りを提案したりとほとんど全てのことに関わらせていただきました。

私が入社したのは、このnoteを読んでやれることがたくさんありそうと思ったからです。

「とくにこの1〜2年はおもしろい」と断言できる

といったようなおもしろい部分の”ボーナス”はほぼ全ていただくことができたなという実感があります。

こんな経験をさせていただいたこと、そしてそれを対外的な場所で(それもCNDTという大舞台) で発表できたことは一生の財産です。

本当に感謝しています。

AWS費用の可視化

noteにはいって最初にやったことといえば、AWSの通信費の見直しでした。
最初にCTOから呼び出されて、これをお願いしたい!と提案された仕事だったことを今でも覚えています。

その後、コスト用のダッシュボードを作ったり、毎日通知してくれるbotを用意したり、アラートを設定したりなどをして自分としても納得できるものができあがったと思います。

この事例ではじめて IT Mediaさんにも取材していただきました。当時はまだFinOpsという言葉も浸透していない時代でしたが、そのハシリになるような仕事をすることができました。

この取り組みでは自分が最初の一歩を作って、後から入ってきたメンバーの方々が受け継いで私からは手離れしてしまいました。

今ではさらによい仕組みになっています。

チームメンバーの採用、育成

入社当時は3名、その後リーダーと私の2名の時期を経て、ここ数年は5名(+業務委託の方)のチームで長らくやってきました。

このようなチーム変遷の中でチームで問題に対処できる体制を整えるために、採用面接に本格的に取り組んだり、オンボーディングのために色々と資料を整えたりしたのはいい経験でした。

優秀な後輩エンジニアも入ってくれましたし、いまでは安心して仕事を任せられるようになりました。

最近ではむしろ支えられていたかもしれないです。めちゃくちゃ感謝しています。

障害対応のワークフローを整える

入社当初には、CTOの謎センサーによって夜間にサービスが落ちていることを検知してひっそりと対応をしていたりと、監視やアラート周りは全然整理されていませんでした。

見るべきダッシュボードやアラートを用意して、アラートを検知したあとの動きとしてどのような動きが適切かを議論して、全社的な障害対応体制を整えることができました。

このあたりは、エンジニア以外の人にもわかりやすい動きだったようで「varu3といえば障害対応の人」みたいなイメージを持っていただいたようです。

そうやって認知していただけることが大変嬉しかったです。

「varu3がいなくなったら障害の時どうなっちゃうの〜」という不安の声もききましたが、他のメンバーが安心して対応できる体制になってますのでぜひともそこは安心してくださいね。

cakesのクロージング

楽しい思い出ばかりではなく辛い思い出もあります。

2022年8月にcakesをサービス終了になったことは今でも残念という気持ちがないとはいえません。

前職のソシャゲのインフラエンジニア時代から、サービスをクローズしているのにはなれていたのですが、このプロジェクトはいちばん心情的につらいものでした。

もちろん、ビジネスサイドの人たちの間では私のような平社員が思いつく程度のことはすでに議論されていたのだとは思いますが、当時はそれでももう少しなんとかならなかったのだろうか…というモヤモヤもありました。

cakesのようなインターネットの媒体には非常に価値のあるものだと思いますし、なんとかいい形で世に残すことはできなかったのだろうかと今でも思っています。

クローズ後に当時の編集部やそこに近い人たちとお話しをしていくなかで、少しずつですがクローズという決断にも理解できるようになりました。

いつかまたcakesのようなメディアが復活することを願っています。

noteの人たちとたくさん遊んだこと

noteの人たちとはプライベートを通じてたくさん遊びに出かけて、本当に楽しい思い出ばかりです。

通常の飲み会はもちろんですが、カラオケ、登山や麻雀、ちいかわ同好会という謎の部活、アフタヌーンティーやマーダーミステリーなどなど。

いっしょにバンジージャンプに行ったりディズニーに行ったり、星を観にドライブに行ったりすることもありました。

私たち夫婦共に仲良くしていただいてる方もいて、定期的に家に招いてホームパーティみたいなことをやったりもしました。

社会人になってから、職種関係なくこんなにたくさんの人に仲良くさせてもらったのは初めてでした。

いただいた色紙を読んでみると、仕事で関わりの少なかった方からもメッセージをたくさんいただけて、本当に嬉しいです。

これからは「同僚」ではなくて、「友達」と呼ばせてください。本当にありがとうございました。

退職を決意した理由

こんなに恵まれた環境だったらなぜ辞めるの?ということもよく言われるのですが…。

積極的に転職活動をしていたわけではありませんが、いまこうして振り返ってみると何点か理由がありました。

一つ目は、入社当初に挙げられていた課題をほぼクリアしてしまったことで、一種の燃え尽き症候群になってしまったことです。

もちろんまだまだやるべき課題も残ってはいます。それらに対して、延長戦のような気持ちで取り組んでしまっている自分に気づきました。
また残りの課題は自分ががんばって取り組むというよりは、今いるメンバーたちで対処できることだと思いました。

それほどまでにチームとしての動きができるようになったということに、嬉しく思う一方で少し自分の中でもこのままでいいのかという気持ちもあったように思います。

二つ目に、そんなタイミングで運良く昔からの友人がやっている会社(スタートアップ)から声をかけていただいたことです。

元々、副業としてたびたびお手伝いをさせていただいていたのですが、その会社から「今年からは採用を強化してエンジニア組織をつくりたいからエンジニア兼エンジニアチームの長として手伝ってくれないか」というオファーをいただきました。

サービス開発もおこないながらチームビルディングもやるという今まで以上に困難な挑戦ですし、スタートアップという荒波に自分から飛び込むのは相当な勇気と覚悟が必要でした。

めちゃくちゃ悩みはしたのですが、最終的には自分の中での挑戦したいという気持ちに正直になって、転職することを決意しました。

noteの皆さんに辞めることと転職先のことを話すと「なにかあったらいつでも戻ってきていいよ」という声を何度もかけていただきました。

正直、不安なこともたくさんありますが、その一言のおかげで新しい挑戦を踏み出せるエネルギーを頂けたかなと思っています。

実際に出戻りになることがなかったとしても、こういっていただけたような仕事をしたのだな、という自分の中で大きな自信にもなりました。大変ありがたい一言だったと思っています。

これからのこと

有給休暇中は、4月から始まる慌ただしい日々に備えて、資格の勉強をしたり、おいしいものを食べたり、溜まってる本を読んだりしてのんびり過ごそうと思います。

あとは前職の同僚がやってる会社を少し手伝ったりする予定です。

のんびりしてますので、ご飯食べに行ったり遊びに行ったりしましょう!!

本当にお世話になりました、ありがとうございました〜

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